日々の微々たる備忘録

アイドルやお笑いや音楽などエンタメに関してのブログ

WANIMA「Everybody!!」全曲感想

2012年、現メンバーでの結成。

2014年、ピザオブデスと契約。初の全国流通盤となるアルバムをリリース。彗星の如く全国ツアーを33箇所開催。

2015年、春から夏にかけて数々のロックフェスに初出演。初のフルアルバムではオリコン4位を獲得。

2016年、前年出したアルバムが賞を取るなど名実共に注目を浴びる。

2017年、大手レーベルunBORDEとのメジャー契約。初のワンマンライブをさいたまスーパーアリーナで成功させる。そのDVDがキャリア初のオリコン1位を獲得。

その年の年末「紅白歌合戦」に初出場。

そして2018年。

この輝かしい経歴、特に紅白歌合戦出場が記憶に新しい中でメジャー1stフルアルバム「Eve rybody!!」が発売されました。

まず初めに。

めっちゃ良かったです。

感想。書いていきます。

 

1.JUICE UP!!のテーマ

この曲はWANIMAをライブで見たことある人なら「あれ?どっかで聞いたことあるぞ…?」ってなるはず。

そうです、ライブ始まる時のあのSEの曲です。

所謂出囃子的な曲でこの曲がかかってWANIMAの3人がステージに現れます。

ライブは勿論「メジャー1stフルアルバム開催しまーす!」と言わんばかりにこ1曲目にピッタリなこの曲。

WANIMAのこういうレゲエ的なノリだったりただの日本語青春パンクで終わってない部分が好きですし聴いた人が好きになる、引っかかる部分だと思います。

日々を脱走

吹っ飛ばす苦労

再トライ ギリギリギリ GoGo

2.OLE

これまで出した曲でいう「Hey Lady」や「ここから」などと同じショートチューンです。

「JUICE UP!!のテーマ」からこの曲、ライブっぽいですね。

「ライブ始まるぞ!乗り遅れんなよ!!」と言わんばかりに短い時間の中でいきなり明るく盛り上がれそうです。歌詞からはライブが始まって今だけは日々のストレスより楽しく生きようぜってメッセージがビシビシ伝わってきます。

いきなり全員を明るく楽しませる。

WANIMAっぽい。

オーレ‼︎音に乗り贈るエール

誰一人置いて行かずエンディング

花咲いて枯れて散る オレオーレ‼︎

3.シグナル

 NHKで放送された「WANIMA 18祭 2017」の中で1000人の18歳と共に歌い鳴らしたこの曲。

率直な感想ですが、WANIMAの3人が同じ目線で同じ様に悩んで共有してくれてそれでも背中を押してくれてるようなそんな気分になる曲。

何も夢を追ってる若者だけに突き刺さるわけじゃありません。

歌詞を見て、WANIMAは「自分たちが今悩んでるあなたにはなれないけど、この曲を聴いてる間ぐらいは少しでも不安を搔き消して肩を並べてそばにいて応援させてほしい」と言っているようで。

人間誰しも不安はあってその不安を少しでもいいから無くす応援をさせてほしいというメッセージがあると思っています。

未熟や失敗を受け入れて、それでも前を向ける曲です。

WANIMA「シグナル」OFFICIAL MUSIC VIDEO - YouTube

ゴールまで…描く未来像

1から100通り

好きにやって駄目なら戻って来い

ゴールまで…偉く長いぞ‼︎

勢いで空回り

「無駄じゃない」

何度でも唱えながら…

4.CHEEKY

この曲、WANIMAじゃないとたぶん聞けません。

というのもWANIMAお得意のレゲエ、スカ、パンク、ラテン、エロ、全てを消化して一曲に集約した凄い曲です。

WANIMAを初めて聞いた時(今はまた違うのですが)「あ、これ泥臭いORANGE RANGE的なこと?」ってなったのを覚えてます。両バンド共、世間にウケてる理由が同じだと思ったので。

歌詞がまぁWANIMAお得意のそれになってるのですがこういう曲を作る際のこのバンドの引き出しの多さったらたまらないですね。

縦ノリも横ノリも何でもござれの。

過去の曲でいうと「1CHANCE」「BIG UP」「オドルヨル」だとかもまぁ好みです。

あとFUJIくんのコーラスめっちゃ好きです。

上書きもない

ドライな世界

すごい指遣い

反り勃って痛い

5.ヒューマン

ドラマ「刑事ゆがみ」の主題歌でタイアップした一曲。

これ、名曲というかなんというか。

メロディ的にスリーピースバンドができるスケールの最高峰なんじゃないかと思います。

そしてKENTAのボーカルとしての力量が改めて凄いことが分かります。

というのも最初と最後に雑音なくギターに乗せてテンポ遅くKENTAがしっかり歌う部分があるんですが、音源でもライブならその倍ぐらい感情がこもってて本当に「ただ歌が上手いわけじゃない」っていうのを感じれます。

歌詞も大好きです。「THANX」や「シグナル」のように伝えたいことを明記するのも勿論素晴らしいですが、この曲や過去作でいう「TRACE」などの様にWANIMAらしく抽象的にする方が思考や感情を感じれて好きです。

なぁ何処で間違えたんだろう?

ゆがみ 元に戻らない

捻れた記憶を解く…

最後に たぐり寄せ…

6.花火

過去作の「夏の面影」を思わせるど直球の日本語パンクです。

WANIMAにはこういうメロコア的部分が芯としてあるから良いですよね。

巷でいう「エモい」のお手本の様な曲だと思います。

歌詞からはWANIMA、特にKENTAやKO-SHINが見てきた熊本の原風景を通して人との出会いや別れを感じることができます。

WANIMAはただ思ったことを歌詞にしてるわけじゃなく(そういう部分も勿論あるんでしょうけど)、メンバーがこれまでに故郷や人間関係などで見て聞いて感じてきた確実に経験からきたものであろう深い思考や感情が歌詞の中でよく見え隠れします。

あぜ道を選びホタルの光

君と二人 何もない町で

頼りない夢 描いては

旅立ちは別れじゃない だからまた……

7.サブマリン

「CHEEKY」に続いてこのアルバム2曲目の所謂ワンチャン系の曲。

今回はレゲエなどのミクスチャー風味ではなくポップでキャッチーさを感じれます。

歌詞は女性からの目線で「男を勃てるのが私の才能」というフレーズは全て言わずとも中々のパンチラインですね。「男」が「漢」になってる部分もありますし。

曲の中にシンガロングできる部分もあり、ライブで盛り上がれる気しかしません。

8.CHARM

3rdシングル「Gotta Go!!」にも収録され、CMにも起用されたこの曲。

さいたまスーパーアリーナでのワンマンを成功させたWANIMAが「意味のあるものを多くの人に届けたくなった」という曲。

確かに多くの人が聴けるように、WANIMAの中でもノイズ無くトップクラスにポップだと思います。

歌詞にもある通りWANIMAが好きな多くの人のお守りにもなっていることだと思います。

個人的にこの曲は初めてなのに何故か懐かしさを感じました。

WANIMA「CHARM」(OFFICIAL MUSIC VIDEO) - YouTube

昨日のミス 引きずったまま

飛び乗った電車 窮屈そうに

人混みに流され 変わらないで

この歌はお守りに

9.ANCHOR

「花火」と共にメンバーが幼い頃に見ていた熊本や天草の原風景が目に浮かびます。

「花火」が夏の祭りならば今回の舞台は港でしょうか。

誰にでもある不安でいっぱいの日々を船や海に例えている歌詞に哀愁あるパンクのメロディが切なく胸に刺さります。

チラチラ…ちらつく不安や絶望を胸に仕舞って

ガタガタ…震えるこの身体を生きている証に

10.やってみよう

auのCMに起用されたこの曲。

去年、一年中流れてたイメージです。

WANIMAを知らない人の頭にも覚えがあるんじゃないでしょうか。

童謡の「ピクニック」が原曲で出来た曲なのでそりゃそうなんですがここまでポップにオマージュできたのは引き出しの広さを伺えます。

そして歌詞。

本当にベストオブ応援歌だと思います。

抽象的ですが確実に色んな人の背中を押してると思います。色んな人の「やってみよう」っていう思いを引き起こしている、引き起こせる名曲だと思います。

「やってみよう」 フルver. /WANIMA【公式】 - YouTube

正しいより楽しい

正しいより面白い

やりたかったこと やってみよう

失敗も思い出

11.エム

一見最近の売れ線のメロコアっぽい曲ですが、

過去作でいうと「エル」の続編、アナザーストーリーの様な曲でここでもKENTAのこれまでの経験などが垣間見えます。

思い起こせば過去のデモ盤にも収録されている「MOTHER」や「ONCE AGAIN」の頃からずっとKENTAはある人の事を歌っています。

WANIMAのこういう思考や感情を感じさせる部分が自分の中で他の日本語ロックバンドとは(どっちが良い悪いじゃなくWANIMAにしかない個性を感じれる部分として)一線を引ける部分だったりします。

この奥行きを感じれてWANIMAがより好きになった事を覚えています。

風に紛れて 記憶をさらって

出来るだけ 遠くまで

続く未来 でもキミはいない わかっている

12.SNOW

今作で最もテンポの遅いスローバラード。

こういう引き出しもあるんですね。

前述した通りKENTAって本当に凄いボーカルですよね。本当に気持ちにぶっ刺さる。

特に誰かを失う気持ちが分かる者としては本当に聴いてて辛くなり、ただ救われた気もして初めに聴いた時涙が出ました。個人的に大事な曲になると思います。

1番ライブで聴きたい。

さよならも言い出せずに

今年もこんな場所まで

キミは言う「かまわずに」

影は長く伸びて消えた

13.ともに

去年、CMや熊本復興ドラマなど数々タイアップされあの紅白歌合戦でも歌った代表曲。

この曲のレコーディングの前日に三人の故郷でもある熊本にあの震災が起き、戻りたい気持ちを必死に押し殺し故郷にその気持ちを込めた音楽を届ける方を選んだそうで。

その気持ちが嘘じゃないことがこの曲に詰まってると思います。

個人的な話ですが自分の祖母の実家が熊本で親戚達も被災しました。WANIMAのこの曲を聴いて耐えてほしいと当時はとても思いました(実際、熊本の親戚達はこの曲を聴いて本当に勇気づけられたそうです)。

なので自分の中ではWANIMAに経験からなる「感謝」があります。

そういう経験がなくとも、もしくは実際に被災されて本当にこの曲が響いた人達はこのバンドに個人的な思いを寄せることになります。

オーディエンスやリスナーも自ら勝手に気持ちを寄せれる、寄せたくなるバンドって素晴らしいと思います。

WANIMA -ともに Full ver.(OFFICIAL VIDEO) - YouTube

生きて耐えて時に壊れ泣いて迷う影に笑顔咲き誇る

生きていれば…命さえあれば…

14.Everybody!!

このアルバムのエンドロールであり表題曲の様な曲。

WANIMAが紅白歌合戦に出て国民的なバンドになる一歩を踏み出した今だからこそ歌える曲なんじゃないかと思います。

どんな人でもみんなに自分たちの音楽が届いて元気になってほしい、そういう思いがヒシヒシと伝わります。

初めまして

この時代に産まれて

名前呼んで

できる限り笑って(どーせなんで…)

肌の色 言葉 国を超え この星の彼方に…

 

感想

WANIMAと出会って好きになって5年が経ちました。

初めての出会いはライブハウスによく通ってたバンド好きな先輩にオススメされて聴いたデモ盤。

個人的に思うWANIMAの凄い所はいつだって「成長したい、もっと色んな人に自分達の音楽を聴いてもらいたい」と前を上を向いている所です。

メジャー契約してフェスの大トリ務めてMステに出て紅白歌合戦まで出て。

どこまでその看板が大きくなってもメンバーのその芯の部分が全くブレていないことが今回のアルバムで確認できました。

「Everybody‼︎」の名に恥じず沢山の人がこの一枚に呼応して沢山の人の心に響くはず。

そして沢山の人の名盤、心の一枚になると思います。

Music FMで無料で聴いて自分達の物にするよりこの名盤をWANIMAを知らない人達にオススメするべきだと思います。

これまで様々な名バンドがシーンを彩ってきました。

THE BLUE HEARTS

Hi-STANDARD

MONGOL800

次はWANIMAの番です。

この系譜に名を刻み込んで…いや、それを飛び越して日本の音楽シーンに名を刻み込むバンドになってほしい。と自分は思います。

 

終わり。